日本先進矯正歯科学会

正しいかみ合わせとは?
矯正治療の治療ゴールとは?

1.上と下の前歯の真ん中があっている。

2.1本の歯が2本の歯と噛んでいる。1本の歯は2本で支えられている。

歯は尖っているので歯と歯の間に上の歯が収まるようにできています。
少しでもずれると隙間が空いてしまいます。ピンポイントで噛みあうようにできているのですね。

上と下の前歯の真ん中があっている 

3.すべての歯がかみ合っている。

かみあう歯がないと歯はどんどん伸びていって歯茎を噛んでしまいます。
最悪の場合はその歯を抜かなければならなくなります。

歯だけがきれいにかみ合っていてもダメ。
歯は顔の一部なのです。

  

 

ではどこにゴールを持っていけばよいのでしょうか?
そのためには客観的なデータに基づいたゴール設定が必要です。
これは一つの方法ですが、私たちは東北大学で作られたCDS分析を指標にしています。

CDS分析

CDS分析は日本人の理想的なプロポーションを絵にしています。
これと患者様のレントゲン写真をなぞったものを重ね合わせることで、自分がどのような特徴を持っているのか、
どこをゴールにすればよいのかが、直感的に理解できます。

  

  

大切なことはしっかりゴール設定をすること。
そうすることで、正しいかみ合わせ、美しい側貌、何よりも素敵な笑顔を手に入れることができます。
すなわち機能的にも審美的にも優れた結果を手に入れることができます。

 

予知性の高い治療を目指して

治療ゴールの設定の重要性が解かっていただいたところで、もう一つ重要なことがあります。
それは決めた位置に確実に歯を動かせるかと言うこと。
いくらゴール設定が良くてもそこに歯が動かせないのであれば良い結果を得ることはできません。
私たちはこれを専門用語で予知性の高い治療といいます。
すなわち予知した位置にどのくらいの確率で歯を持っていくことができるかという意味です。

良い治療結果を得るためには、ゴール設定を確実に行うこと、予知性の高い治療をすることが重要なのです。
結果から言うとアンカースクリュー矯正(インプラント矯正)は予知性が非常に高く、
スタンダードな矯正治療は普通、マウスピース型矯正装置(による矯正治療)治療はさらに低くなります。
それでは、もう少し詳しく紐解いていきましょう。