日本先進矯正歯科学会学術大会japanese advanced orthodontic conferenceMessage大会長ご挨拶
ビックバン
― 新世界発動 ―
「指で押して正しい位置に戻すように」と古代ローマにおける医師の言及が矯正歯科の起源とされています。
その後、18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパやアメリカで近代矯正歯科の基礎が作られてきました。
しかし、現在、様々なデバイスの誕生によって複雑な歯の動きが可能となり、
患者ニーズに応える審美的な装置も使用されるようになり、矯正歯科界は今まさに、大きな転換期を迎えています。
私たちは、既成概念を破壊し、タブーとされてきたものを乗り越えていくという信念のもと、
派閥を待たずに自由に学ぶことが出来る会を目指し、日本先進矯正歯科学会を起ち上げました。
137億年前に起こった巨大爆発、いわゆる、ビックバンによって宇宙が誕生し、「無から有」を創り出したように、
我々の持つ、無限に圧縮されたエネルギーは解き放たれ、融合と分裂を繰り返しながら、新たなものを創り出していきます。
2019年2月11日、第1回学術大会が大手町で開催されます。
記念すべき第1回大会は、各分野で著名な先生にお越し頂き、活発な討論を行う予定です。
彼らの英知はぶつかり合い、固定概念の脱却と新概念の構築に向けて歩み出すことでしょう。
さあ、新しい宇宙の誕生です。
日本先進矯正歯科学会
大会長 斉宮康寛
日本先進矯正歯科学会学術大会japanese advanced orthodontic conferenceInvited Speaker招待講演者
-
HIROHIDE ARIMOTO
有本 博英■略歴
和歌山生
1991年 大阪歯科大学、1995年 同大学院卒(歯科矯正学)
1996年 大阪歯科大学助手(歯科矯正学講座)
■所属学会
医)イースマイル国際矯正歯科理事長
日本非抜歯矯正研究会創設メンバー マスター会員
米国アングルソサエティレギュラーメンバー
カナダBiolux Research社キーオピニオンリーダー
アラインテクノロジー社インビザラインクリニカルスピーカー
■書籍
『非抜歯矯正治療- Molar Oriented Orthodonticsの実際(医歯薬出版 2011)』共著者
『一歩抜け出す未来志向の歯科医ライフ(医歯薬出版 2014)』共著者
■タイトル
近赤外線光療法を併用したマウスピース型矯正装置による治療
Aligner Orthodontics with Photobiomodulation
■抄録
近赤外線療法(フォトバイオモジュレーション)は、疼痛緩和・創傷治癒の加速・骨折治癒の加速・シワ取りなど、医学領域で広く使われてきた。この近赤外線療法を、口腔内で行う装置としてバイオラックスリサーチ社が開発したのがオーソパルス®である。もともとはインプラントの骨結合を早める目的で開発されたオッセオパルス®から発展したもので、矯正治療においては歯の移動の加速と矯正治療時の痛みを軽減する目的で使用される。
演者は 2015 年よりマウスピース型矯正装置(インビザライン・薬機法対象外)を用いた矯正治療にオーソパルス®を併用した治療を行ってきた。短期間でアライナーの交換ができることによる治療期間の短縮や、患者の感じる痛みの軽減などから矯正治療プロセスが大きく変わったことを実感している。アライナーによる矯正治療は、患者自身がアライナーを交換することによって治療が進むが、このようなデバイスの使用によって、より患者自身が治療を進めていると言う感覚が強くなる。
本講演では、近赤外線療法とマウスピース型矯正装置を用いた矯正治療によって、患者自身を治療に巻き込んだ、より快適でスムーズな矯正治療について報告する。 -
YASUHIRO ITSUKI
斉宮 康寛■略歴
1991年 東北大学歯学部卒業
1997年 鶴見大学大学院歯科医学博士号取得
1997年 日本矯正歯科学会認定医取得
2001年 神宮前矯正歯科開設
2006年 医療法人社団スマイルクリエート設立
2009年 日本矯正歯科学会専門医取得
2014年 第11回ヨーロッパ舌側矯正歯科学会にてベストスピーカー賞受賞
2017年 日本先進矯正歯科学会 会長
■所属学会
日本矯正歯科学会
日本口腔インプラント学会
日本口蓋裂学会
日本顎変形症学会
ヨーロッパ矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
World Federation of Orthodontists
■論文
1、正常者および開咬者における嚥下時の舌筋,口腔周囲筋および咬筋筋活動の機能的相違-筋電図学的ならびに頭部X線計測学的研究 日本矯正歯科学会雑誌 55(6)461-476 1996
2、A new palatal implant with interchangeable upper units, Journal of Clinical Orthodontics 43(5), 318-323, 2009
3、Temporary anchorage device with interchangeable superstructure for mandibular tooth movement, Journal of the World Federation of Orthodontists 2(1), e19-e29, 2013
4、A TAD-based system for camouflage treatment of severe skeletal class III malocclusion, Journal of Clinical Orthodontics 50 (7), 401-412, 2016
5、i-Station clinical applications: Attain the ultimate in treatment for difficult maxillary prognathism, Orthodontic Yearbook 2016, 127-134, the Quintessence, 2016
6、i-stationの臨床応用 上顎前突を極める。 矯正イヤーブック2016.127-134 ザクインテッセンス2016
7、Multipurpose orthodontic system using palatal implants for solving extremely complex orthodontic problems, Journal of the World Federation of Orthodontists 6, 80-89 2017
■連載
1、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル 9, 11-16 2015
2、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル10, 31-47 2015
3、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル11, 69-82 2015
4、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル1, 35-43 2016
5、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル2, 11-17 2016
6、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル3, 83-89 2016
7、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル4, 11-21 2016
8、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル6, 35-43 2016
9、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル7, 35-42 2016
10、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル8, 41-50 2016
11、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル9, 101-108 2016
12、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル10, 51-57 2016
13、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル11, 37-43 2016
14、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル1, 53-58 2017
15、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル2, 67-73 2017
16、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル4, 35-41 2017
17、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル6, 67-71 2017
18、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル8, 59-65 2017
19、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル10, 37-50 2017
20、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル12, 67-72 2017
21、i-stationを用いた臨床 矯正臨床ジャーナル2, 89-97 2018
■学会発表、講演及びセミナー
2008年5月 第108回 アメリカ矯正歯科学会(アメリカ)
2008年6月 第84回 ヨーロッパ矯正歯科学会(ポルトガル)
2008年9月 第1回 世界インプラント矯正歯科学会(韓国)
2009年6月 第85回 ヨーロッパ矯正歯科学会(フィンランド)
2009年9月 第8回 アジアインプラント矯正歯科学会(日本)
2009年12月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2010年2月 第7回 世界矯正歯科学会(オーストラリア)
2010年4-5月 第110回 アメリカ矯正歯科学会(アメリカ)
2010年6月 長崎大学(日本)
2010年7月 長崎大学(日本)
2010年12月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2011年6月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2011年9月 横浜総合病院メモリアル講演(日本)
2011年11月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2012年1月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2012年6月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2012年8月 長崎大学(日本)
2012年10月 第4回 世界インプラント矯正歯科学会(オーストラリア)
2013年2月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2013年3月 東北大学同窓会講演(日本)
2013年6月 日本美容外科学会(日本)
2013年7月 第5回 世界舌側矯正歯科学会(フランス)
2013年9月 矯和会(日本)
2013年10月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2014年3月 台湾大学(台湾)
2014年4月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2011年6月 第11回 ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(イタリア)
2014年10月 第78回パシフィック矯正歯科学会年次総会/世界インプラント矯正歯科学会(アメリカ)
2014年12月 新潟大学(日本)
2011年6月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2012年3月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年3月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年3月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年4月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年4月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年6月 第6回 世界舌側矯正歯科学会(韓国)
2015年6月 i-stationユーザーミーティング(日本)
2015年6月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年6月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年9月 アレキサンダー研究会日本支部(日本)
2015年10月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2015年6月 第60回 日本口腔外科学会(日本)
2015年11月 第74回 日本矯正歯科学会(日本)
2015年11月 第74回 日本矯正歯科学会 「GC」ブースセミナー(日本)
2015年12月 日本顎顔面包括歯科診療フォーラム(日本)
2016年1月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2016年2月 i-stationユーザーミーティング(日本)
2016年3月 日本舌側インプラント矯正歯科研究会(日本)
2016年9月 i-stationユーザーミーティング(日本)
2016年10月 第1回 日本インプラント矯正歯科学会
2016年10月 台湾大学1Dayセミナー(台湾)
2016年11月 第8回 世界インプラント矯正歯科学会(インド)
2016年11月 第75回 日本矯正歯科学会
2016年11月 第75回 日本矯正歯科学会 「ロッキーマウンテンモリタ」ブースセミナー(日本)
2016年11月 第28回 日本舌側矯正歯科学会(日本)
2016年10月 台湾舌側矯正歯科学会ハンズオンセミナー(台湾)
2016年11月 GCコーポレーション主催 ドルフィンユーザーミーティング(日本)
2017年2月 i-stationユーザーミーティング(日本)
2017年3月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年4月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年5月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年5月 バイオデジタル矯正歯科勉強会 (日本)
2017年6月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年6月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年7月 世界インプラント矯正歯科学会(日本)
2017年7月 世界インプラント矯正歯科学会 「ロッキーマウンテンモリタ」ブースセミナー(日本)
2017年7月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年7月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2017年8月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2017年9月 ユーザーミーティング
2017年10月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2017年10月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2017年11月 北海道矯正歯科学会 1Dayコース (日本)
2017年11月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2017年11月 広島矯正歯科学会 (日本)
2017年11月 岐阜大学 (日本)
2018年2月 ユーザーミーティング
2018年2月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2018年3月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2018年3月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2018年4月 デジタルコアミーティング (京都)
2018年4月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(日本)
2018年4月 ロッキーマウンテンモリタ主催 ハンズオンセミナー(日本)
2018年5月 ロッキーマウンテンモリタ主催 1Dayセミナー(博多)
2018年7月 JMOrtho主催 1Dayセミナー(大阪)
2018年7月 JMOrtho主催 ハンズオンセミナー(日本)
2018年8月 日本サージェリーファーストプレシンポジウム (日本)
2018年9月 世界インプラント矯正歯科学会(バリ)
2018年9月 近畿矯正歯科学会(大阪)
2018年9月 ユーザーミーティング(大阪)
■タイトル
i-station:メカニクス、その先へ
■抄録
近年患者の治療ゴールに対する要求度が高くなってきていることを日々感じている。
ガミーフェイス、咬合平面の傾斜、歯の真ん中が顔面の真ん中と合っていていない、前歯が横に倒れている、口唇の突出、下顎が後退して顎がないなど、以前ではなかったような主訴も増えてきた。
再治療も増えてきている。歯並びは治ったけどガミーフェイスになった、口元が治療前より出た、前歯が横に倒れた、歯の真ん中と顔の真ん中がずれた、前歯が内側に倒れた等々、前歯の見え方に関する訴えが多い。
このような理由から我々は高い治療ゴールを目指さなければならない。特に前歯の見え方に関しては新たなゴール設定が必要である。
i-stationは、今までにはないメカニクスを生み出し、今まで治せなかった治療を可能にしてきた。遠心移動、近心移動、前歯の圧下、挺出、臼歯の圧下、挺出、臼歯の拡大、縮小、前歯の側方移動等、すべてのフォースシステムを可能にした。
今回このようなメカニクスを用い、新たな治療ゴールの設定について考えてみたい。 -
EISAKU IMAMURA
今村 栄作■略歴
1966年 7月 大阪市生まれ
1991年 3月 東北大学歯学部歯学科卒業
1991年 4月 鶴見大学歯学部口腔外科学第1講座入局(診療科助手)
1993年 4月 横浜労災病院歯科口腔外科勤務(研修医,専修医,麻酔科研修)
1995年 4月 東芝林間病院歯科口腔外科勤務
1996年 4月 鶴見大学歯学部口腔外科学第1講座助手
1996年10月 横浜労災病院歯科口腔外科勤務(医員、医長)
2001年 6月 横浜総合病院歯科口腔外科部長
2015年 4月 横浜総合病院 院長補佐兼任 現在に至る
■所属学会
日本口腔外科学会会員(同認定専門医)
国際口腔顎顔面外科学会(IAOMS)会員
アジア口腔顎顔面外科学会(Asian AOMS)会員
日本顎顔面インプラント学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本顎変形症学会会員
日本頭蓋顎顔面外科学会会員
神奈川口腔外科の会幹事
■著書(共著)
・抜歯後に止血しない「治療後患者からクレームが出たとき100問100答
デンタルダイヤモンド社増刊号VOL.23 No.314;88~89、1998年
・海外派遣労働者の歯科健康指導と歯科疾患管理
世界の歯科事情と安心ガイド(海外派遣労働者のために)
社団法人日本歯科医師会発行 2002年
・ブロック骨移植「日常臨床における再生療法のテクニックと長期経過」
日本歯科評論 別冊2009 74―79p HYORON 2009年5月
・石川雅彦、平田創一郎、中島丘編著;歯科診療室での医療安全実践ガイド
起こりやすいエラーの予防と対応策 6.インプラント治療のエラーの予防と対応策 15.保守点検不備、器材がひきおこすエラー 医歯薬出版 2010年9月
・小林馨・足立進・中島丘 編著 判例からみた医療安全(歯科医療に求められる戦略的なリーガルリスクマネージメント)「インプラント治療に係る地裁判決」「インプラント手術後の下唇などの麻痺を腫脹・認容」わかば出版 2014年
■著書(単著)
・インプラント併発症 医学情報社 2011年9月
■著書(編著)
・一般臨床医のための歯科小手術のスキルアップ 日本歯科評論増刊2014ヒョウロン
■連載
・月刊歯科評論連載(2012年7月~2013年6月)「パノラマエックス線写真で発見できる顎口腔疾患」 ヒョウロン
・月刊歯科評論連載(2013年10月~2014年1月)智歯難抜歯術の術前診断と処置、手技の実際 ヒョウロン
・補綴臨床連載47巻4~6号(7月号~11月号) 審美修復治療のマネジメント インプラントの併発症を考える 医歯薬出版
他
■タイトル
顎矯正手術と歯科インプラント治療を複合させたリエゾン治療について
■抄録
顎矯正手術の治療目的として、咬合不全や咀嚼障害といった機能的な問題と、顎顔面骨の形態異常に伴う審美的問題の改善がある。通常は成長期の発育異常や咬合不全に対して、学校歯科検診やかかりつけ医の指摘から、矯正科や口腔外科を受診して治療が行われる事が多い。
しかし長期の咬合不全や顔面外傷による二次的な咬合崩壊、歯牙欠損を伴っている場合は、顎矯正手術のみではなく矯正治療に歯科インプラント治療を併用した方が、より機能的で長期予知性に優れた咬合回復を行える場合も少なくないと考える。
今回私は当院で行ってきた咬合不全症例に対して、矯正医と連携した症例を中心に、歯科インプラントと顎矯正手術を複合させたリエゾン治療症例についてお話ししたい。 -
HARUYA OGAWA
小川 晴也■略歴
1961年 8月28日生まれ
1986年 大阪歯科大学卒業
大阪歯科大学歯科補綴学第二講座入局
1987年 大阪歯科大学歯科補綴学第二講座退局
大阪歯科大学大学院入学 歯科矯正学専攻
1991年 大阪歯科大学大学院修了(学位取得)
■学会認定医
1992年 日本矯正歯科学会(JOS)認定医
1999年 英国矯正歯科認定医 (MOrth RCSEd)
2006年 世界舌側矯正歯科学会(WSLO)認定医
日本矯正歯科学会(JOS)専門医
2007年 日本舌側矯正歯科学会(JLOA)アクティブメンバー
2011年 Affiliate member of E.H.Angle Society of Orthodontist
(Southwest Component)
2017年 Regular member at large of E. H. Angle Society of Orthodontist
(Southwest Component)
■職歴、その他
1991年 広島県福山市元町に小川矯正歯科を開設(1998年 伏見町に移転)
大阪歯科大学非常勤講師(至1999年)
1998年 大連医科大学(中国)客座副教授(至2000年)
2006年 筒井塾咬合療法研究会インストラクター(至現在)
2008年 アレキサンダー研究会世話人代表(至2009年)
■近著
・小川晴也:咬合高径のコントロールが有効であった下顎の側方偏位症例,日本臨床矯正歯科医 会雑誌,第19巻,Vol.1:2-9,2007.
・小川晴也:小児期における顎偏位症例への咬合挙上と態癖指導,始めて、学んで、MTM,デンタ ルダイヤモンド増刊号,第32巻第14号:124-139,2007.
・小川晴也:左右の咬合高径の不調和と左側臼歯部のクロスバイトと左側のⅡ級咬合関係をと もなう下顎の側方偏位症例,臨床家のための矯正YEAR BOOK ‘08,クインテッセンス出版,35-45,2008.
・小川晴也:咬合療法の概念に基づく歯科矯正臨床への取り組み-患者本来のカタチに近づける ために-,前編,Journal of Orthodontic Practice,Vol.25,No.1:29-50,2009.
・小川晴也:咬合療法の概念に基づく歯科矯正臨床への取り組み-患者本来のカタチに近づける ために-,後編,Journal of Orthodontic Practice,Vol.25,No.2:61-78,2009.
・筒井照子,西林滋,小川晴也(共著):態癖;力のコントロール,東京,2010,クインテッセンス出版
・小川晴也:小児歯科における姿勢・態位への取り組み,小児歯科臨床,Vol.16,No.8:20-30,2011.
・小川晴也:態癖改善が歯科矯正学治療に及ぼす影響についてー患者本来の”カタチ”に近づ けるためにー,甲北信越矯正歯科学会雑誌,第20巻第1号,3-21:2012.
・小川晴也:TADを用いた矯正治療の実際と臨床的使用法,日本成人矯正歯科学会雑誌, Vol.19, No.2: 8-23, 2012.
・小川晴也:態癖;山口秀晴,大野粛英,高橋治,他編 MFT臨床,東京,2012,わかば出版,244- 246.
・ 小川晴也,小川聖美:機能的下顎偏位を伴う症例の下顎位についての一考察, Orthodontic Waves-JapaneseEdition 第72巻 第1号,35-59,2013.
・ 岡崎綾子,小川晴也(共著):当院で行っている態癖ならびに口腔周囲の悪習癖改善への取 り組みについて,日本臨床矯正歯科医会雑誌,第26巻 第1号 ,9-18,2014.
・ 小川晴也:舌癖の指導方法,デンタルダイヤモンド,第39巻第12号:105-107,2014.
・ 小川晴也:成長期における上顎前突の長期術後経過から考える第一期治療の意義,臨床家の ための矯正YEAR BOOK 2015,クインテッセンス出版,10-17,2015.
・ 飯高春香,小川晴也(共著): 舌小帯短縮症に対するMFT-当院におけるそのアプローチにつ いて-月刊デンタルハイジーン,Vol.35 No.12:1368-1373,2015.
・ 小川晴也,西井康,大谷淳二:MTMのフォースシステムと歯科矯正用アンカースクリューの応 用,日本歯科医師会雑誌,Vol.69,No.9:31-39,2016.
・ 小川晴也:健やかな矯正臨床を目指してー矯正治療を単なる美容で終わらせないためにー, 日本成人矯正歯科学会雑誌,Vol.23 別冊:34-51,2016.
■タイトル
歯科矯正用アンカースクリューの進化と矯正臨床
■抄録
歯科矯正用アンカースクリュー(以下 OAS と略す)を使った矯正臨床は、従来の固定源の概念を大きく変化させたとともに治療目標を明らかに進化させたことは周知である。
現在は様々なタイプの OAS が広く臨床に応用され、その治療効果についての多くの臨床報告が行われている。そして OAS のタイプにより適用できるフォースシステムが異なることや歯の移動様式の限界があることも明らかになってきた。
今回、当院で OAS を使った 20 年間の矯正臨床を振り返り、いくつかの異なるフォースシステムを適用した臨床例を供覧しながら、OAS のタイプによる適応症や限界、さらに今後期待されるOASについてみなさんと意見交換ができれば幸いである。 -
SHOJI SUGIYAMA
杉山 晶二■略歴
日本歯科大学卒業
日本歯科大学矯正科大学院修了 歯学博士
日本歯科大学附属病院 矯正科臨床講師
日本矯正歯科学会 認定医 専門医
医療法人社団矯晶会 杉山矯正歯科 院長
■タイトル
CBCT を用いたデジタルカスタム矯正治療の最前線
The leading edge of digital fully customized orthodontic treatment with CBCT data.
■抄録
CBCT画像データの矯正臨床への応用は、いままで築き上げられた矯正治療のパラダイムを大きく変化させている。
これまで矯正治療計画を立案するうえで採取していたX線診査は、パノラマ、セファロなど、2次元に限られた情報であり、歯根と歯槽骨との3次元的な位置関係の診査診断には限界があった。しかし、CBCT画像 から得られる歯槽骨、歯根の3Dデジタルデータ情報により、新たに患者個別の解剖的形態に適応した、カスタムメイドの診査診断が可能となり、矯正治療結果の向上につながっている。
また近年では、固定用マイクロスクリュー(TAD)の矯正臨床応用により、歯および歯列全体の3次元的移動コントロール性の向上、および移動距離の増加など、数多くのメリットが報告されている。しかしその反面、TADを固定とした過剰な歯牙移動による歯根の歯槽骨からの逸脱、歯肉退縮、歯槽骨吸収、歯根吸収等、問題点の報告もみられ、TADを使用する矯正治療では、特にCBCTによる患者個別の解剖学的形態に合わせたオーダーメイドの矯正治療計画を慎重に立案することが重要と思われる。
今回はCBCT画像をベースにした、上下顎前歯部の歯根と歯槽骨の解剖学的特性と矯正治療上の留意点、および、患者個別の歯冠形態、歯根、歯槽骨を考慮したデジタル矯正治療システム、シュアスマイルによる治療結果と優位性について述べてみたい。 -
HASHIBA CHIORI
橋場 千織■略歴
日本歯科大学歯学部 卒業
日本歯科大学大学院課程 修了
1992年 はしば矯正歯科 開設
■所属学会
日本矯正歯科学会専門医・認定医
EBO(European board of Orthodontists)
Angle Society Southwest 正会員(South west)
英国エジンバラ矯正 認定医 (M Orth RCSEd)
日本舌側矯正学会認定医
日本歯科審美学会認定医・理事
日本成人矯正歯科学会認定医・常任理事
日本アンチエイジング歯科学会認定医・理事
アメリカ審美学会 ( ASDA ) Accredited&Fellow
WSLO(World Society of lingual orthodontics) Active member
ESLO (European Society of lingual orthodontics) Active member
アメリカ矯正学会 国際会員 WFO (World Federation of Orthodontists) 会員
■タイトル
デジタル矯正装置とi-stationの併用経験について
■抄録
i-stationは数ある矯正用アンカースクリューの中でも、脱落しにくく、強いフォースを加えることが可能な非常に有効なシステムである。しかも通常のミニスクリューと同じ程度の浸潤で、プレート並みの威力を発揮することが可能である。当院でのi-stationの成功率は99%であり、常に脱落のリスクを抱えていた他の矯正用アンカースクリューと比較して、安心してフォースを加えることができる。予定通りのフォースシステムにより、計画通りに矯正治療を行うことができるのは術者にとって大変喜ばしいことである。
本日は当院で行っているデジタル矯正装置とi-stationの使用方法について症例を供覧しながら説明したい。 -
HIROSHI YAMADA
山田 尋士■略歴
1991年 3月 大阪歯科大学卒業
1991年 4月 大阪歯科大学歯科矯正学講座入局
1996年 4月 大阪歯科大学歯科矯正学講座専攻生
1996年 6月 ヤマダ矯正歯科開設(大阪府 泉大津市)
2003年10月 学位取得“日本人学童の顎顔面頭蓋の成長発育に関する研究”
2005年11月 山西医科大学(中国)客員教授
2008年4月 大阪歯科大学矯正学講座非常勤講師
近畿矯正歯科研究会(2012年・2013年会長)
■所属学会
日本矯正歯科学会(認定医・専門医)
日本成人矯正歯科学会(認定医・専門医・指導医)
日本舌側矯正歯科研究会(認定医)
World Society of Lingual Orthodontics (WSLO)アクティブメンバー
The European Society for Lingual Orthodontics (ESLO)アクティブメンバー
■タイトル
矯正歯科医療における3D環境の重要性
■抄録
これまで、矯正治療の診断を行う場合、術前のセファログラム、他のさまざまなX線画像や石膏模型から分析を行い、治療計画を立案していた。しかし、実際はそのセファログラムは1.1倍拡大された2次元のX線フィルムの頭部を正貌、側貌にわけて分析を行い、歯牙においては等倍の石膏模型から叢生量や上下顎の咬合関係を含め模型分析を行っていた。また、歯冠と歯根の関係は3次元の石膏模型と2次元のパノラマを、術者が頭の中でイメージして歯冠から歯根の状態を予想するにすぎなかった。
しかし、1997年に歯科界に3Dデジタル時代の扉が開き、歯科用コーンビームCTが発表された以降、X線画像診断も2次元から3次元へとシフトし、様々な角度から明確に診断ができるようになってきている。さらに数年前より3次元矯正歯科用ソフトが開発され、CT画像からの診断も可能となり、検査・診断の3D化で矯正歯科診断は大きく変わろうとしている。
一方で、オーラルスキャナー、模型スキャナーの進歩・開発も凄まじく、欧米諸国においては歯科医療におけるデジタル化は、急速に診療に導入されている。日本においても一般歯科界では、平成25年4月には保険診療にCAD/CAM補綴物が導入され、海外から多くの機器や3Dプログラムが参入し、普及しつつある。日本の矯正歯科界においても3Dデジタルの時代に突入しつつあり、徐々ではあるが3D環境に興味を持つ矯正医も増えてきているが、海外に比べ、未だに日本では適合や変形のおそれを考え導入を見合わせている人も多いのが現状である。
当院でも6年前より顎変形症治療の診断にもCT画像を用い、シュミレーションソフトにて診断からopeの術式、骨の移動距離までを検討している。これにより2次元では考えられない情報が得られ、臨床に活用できることを実感している。現在では、そのCTデータに歯列のスキャナーデータと統合し、歯列を含めた顎骨モデルとして3Dプリンターを用いて造形し、正確な骨の削除量、移動量を術前に口腔外科医に提示することが可能となった。
また、通常の矯正歯科治療においても、口腔内スキャナーや模型スキャナーとCT画像を統合したバーチャル化により歯根を含む歯列データから舌側矯正歯科治療のセットアップモデルの作製、Alignersの作製も可能となってきている。
今回、様々なスキャナー、矯正治療に応用できる可能性のある3Dプリンターについて、様々な情報を提示したいと思います。
五十音順
日本先進矯正歯科学会学術大会japanese advanced orthodontic conferenceChairmanシンポジウム座長
-
SHINTARO OKASHITA
岡下 慎太郎■略歴
2001年3月 大阪歯科大学卒業
2001年4月 大阪歯科大学歯科矯学講座入局 同大学院入学
2005年3月 大阪歯科大学歯科矯正学講座大学院 卒業 学位取得
2007年3月 大阪歯科大学歯科矯学講座退局
2007年4月 岡下矯正歯科開院
2016年4月 岡下矯正歯科移転 新規開院
■所属学会
日本矯正歯科学会認定医
日本舌側矯正学会認定医
日本先進矯正歯科学会学術大会japanese advanced orthodontic conferenceProgramプログラム
9:30 | 受付開始 |
---|---|
10:00 - 10:10 | 大会長挨拶 |
10:10 - 11:00 |
【講演】近赤外線光療法を併用したマウスピース型矯正装置による治療 Aligner Orthodontics with Photobiomodulation 有本博英先生 |
11:00 - 11:50 |
【講演】矯正歯科医療における3D環境の重要性 山田尋士先生 |
11:50 - 12:00 | 休憩 |
12:00 - 12:30 | ランチョンセミナー 【講演】顎矯正手術と歯科インプラント治療を複合させたリエゾン治療について 今村栄作先生 |
12:30 - 12:50 | 休憩 |
12:50 - 13:40 |
【講演】CBCTを用いたデジタルカスタム矯正治療の最前線 The leading edge of digital fully customized orthodontic treatment with CBCT data. 杉山晶二先生 |
13:40 - 14:30 |
【講演】歯科矯正用アンカースクリューの進化と矯正臨床 小川晴也先生 |
14:30 - 14:50 | 休憩 |
14:50 - 15:40 |
【講演】デジタル矯正装置とi-stationの併用経験について 橋場千織先生 |
15:40 - 16:30 |
【講演】i-station:メカニクス、その先へ 斉宮康寛先生 |
16:30 - 16:40 | 休憩 |
16:40 - 17:30 | 招待講演者によるシンポジウム 座長 岡下慎太郎先生 |
17:30 - 19:00 | 懇親会・スポンサータイム |
日本先進矯正歯科学会学術大会
japanese advanced orthodontic conference
【会場】日経ホール
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル3階
Accessアクセス
地下鉄(東京メトロ)
■千代田線 「大手町駅」神田橋方面改札より徒歩約2分
■丸ノ内線 「大手町駅」サンケイ前交差点方面改札より徒歩約5分
■半蔵門線 「大手町駅」皇居方面改札より徒歩約5分
■東西線 「大手町駅」中央改札より徒歩約9分/「竹橋駅」4番出口より徒歩約2分
地下鉄(都営地下鉄)
■三田線 「大手町駅」大手町方面改札より徒歩約6分
無料巡回バス「丸の内シャトル」
「日経ビル」下車。12~15分間隔で運行。
(※一部時間帯を除く ※1月1日のみ運休)
詳しくは下記のホームページをご覧ください。
http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/marunouchi/index.html